【ゼロカットシステム】の仕組みとメリットを丁寧にわかりやすく解説

FXは、取引額が大きいほど大きな利益を生み出すことができるとされており、その方法としてレバレッジを用いて元手以上の取引を行うことが一般的です。

しかし、レバレッジは相場が値下がりした場合に大きな損失になる可能性が非常に高く、FX業者では様々な安全装置を搭載しているところが多いです。

今回はその中の一つ、「ゼロカットシステム」についてご紹介します。

[maxbutton id=”15″ ]

・レバレッジ取引のリスク

「ゼロカットシステム」について触れる前に、まずは関係性の高いレバレッジ取引について触れておきます。

レバレッジは、FXにおいて元手資金よりも大きな額面で取引を行う際に用いられる方法です。

この方法は、元手よりも大きな金額を動かすことができるため、多くのトレーダーが活用しています。

しかし、この方法は相場が上がれば大きな利益を狙える半面、下がればあっという間に大きな損失になる危険性があります。

特にレバレッジを高く設定すると、相場が急に値下がりした場合、残高が大きなマイナスとなるため、注意が必要です。

そのため、FXには、ロスカットやゼロカットをはじめとした安全装置が搭載されているのです。

関連記事:ゼロカットとは ~ゼロカットの詳しい説明やメリットなど~

・ゼロカットシステムとは

ゼロカットシステムは、急激なレートの変動により口座残高がマイナスに転じた場合に業者が損失分を負担するシステムとなっています。


通常、FXにおいて口座残高がマイナスに転じた場合、そのマイナス分は借金という扱いになります。

マイナス分は支払う義務が発生し、このことを「追証」と呼ばれます。

ここで皆さん、給料日が近い状態で突発的な支出が発生したというシチュエーションを想像してみてください。

その支出金額は手持ちの資金だけでは足りない場合、皆さんはどのように対処するのでしょうか?多くの方はお金を借りて対処すると思われます。

しかし、借りたお金はのちに返済する義務がありますよね?
これをFXに当てはめると、レートの急激な値下がりは突発的な支出にあたり、それで発生した口座残高のマイナス分はお金を借りたのと同じ意味になるのです。

そして、マイナス分を支払うことはFXでは追証と呼ばれており、借りたお金を返済することと同じ意味になるのです。

 

・なぜ国内FXにはゼロカットシステムがないのか?

国内FXには、法律の関係でゼロカットシステムが利用できないことになっています。

国内FXでゼロカットシステムが禁じられている理由は、FX業者が倒産するのを防ぐ目的があります。

すなわち、国内ではFX業者を保護する傾向が強いことがうかがえます。

したがって、国内FXで口座残高がマイナスになった場合は、マイナス分を支払う必要があるのです。

その代わり、最大25倍までというレバレッジ規制や強力なロスカットシステムで、海外FXよりも損失が大きくなりにくいという利点があります。

一方、海外のFXはほとんどの取引所でゼロカットシステムが搭載されています。

そもそも海外のFXにはレバレッジの上限がなく、数百倍や数千倍といったハイレバレッジでの取引が可能となります。

これは、少しの値動きで大きな利益になる半面、ちょっとした値下がりで一瞬にして大きな損失になる可能性もあるのです。

こうした事態を避けるために海外ではゼロカットシステムを用意しているFX業者が多い傾向にあります。

関連記事:海外FX業者だけの【ゼロカット】のメリットをわかりやすく解説!!

・ゼロカットシステム適用までの流れ

ゼロカットシステムは、現状口座残高がマイナスになったからといって即座に発動することが少ない傾向にあります。

取引中にレートが下がった場合、一定以上の損失が発生するとまずは「ロスカットシステム」が作動して取引を強制終了します。

取引が終了した時点で口座残高がマイナスになった場合、ボーナスなどで損失分を補填します。

ここでFXのボーナス制度について簡単にご説明します。

FXでは、元手資金に加え、業者から付与されるボーナスもあります。

海外FXではボーナス制度が充実しているため、少ない資金で取引ができるという特徴があります。

ロスカットやボーナスで補填してもマイナスとなった場合に初めてゼロカットシステムが発動するのです。

[maxbutton id=”16″ ]

・ゼロカットシステムはハイレバレッジ取引の強い味方

ゼロカットシステムは、マイナス分を業者が負担してくれるため、損失分を負担することなく取引が行えます。

しかし、レバレッジは高いほど少しの値動きで大きな損失につながる可能性があるものです。

実際に少ない資金で高いレバレッジで取引を行おうとすると、利益が出る前にゼロカットにより資金を失うことを繰り返してしまうということもよくある話です。

しかし、ゼロカットシステムがない場合に損失が発生すると、元手資金にくわえて追証を支払う必要が出てきます。

これが何百倍というハイレバレッジの場合、追証はかなり高額になることでしょう。

海外FXは国内FXと違い、ゼロカットシステムが搭載されているおかげで、たとえ多額の追証が発生した場合でも、損失分を業者が負担してくれるのです。

その結果、安全にレバレッジ取引を行うことが可能となります。

関連記事:FXで必須となるレバレッジとは?海外と日本の違いも解説

[maxbutton id=”14″ ]