【初心者トレーダーは危険!?】ナンピンの特徴とメリットを詳細解説

ナンピンと聞いてもイマイチわからない人は多いでしょう。
基本的にナンピン買いは含み損のあるポジションを売買する手法です。
このナンピン買いをすれば何がどう変わるのかを解説しましょう。

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買い増しをして攻めるのがナンピン買い

ナンピン買いは基本的に損切りをしません
損切りというのは通貨のやり取りを行い、その過程で投資家が損失を抱えている状態で、通貨を売り損失を確定させる行為です。
簡単に説明すると保有している通貨はもう上がる気配がないから、この時点で売却して損失を明確にしようね、という行為のことです。
通貨は保有している間は価値が上がる可能性もあるので、そのまま待つ事もできるのですが、上がる気配がないなら即売ってしまうのが最善の策です。

しかしナンピン買いを利用すると含み損(保有している通貨の価値が下がっている状態)を平均値として、より利益が出やすくするように買い増しを行います。
例えば、ドル/円を150円で購入したとしましょう。
このとき140円まで価値が下がったときに、同じ数の買い増しを行う事により、通貨の平均購入価格を145円まで上げることができます。
この状態で145円よりも価格が上昇すれば利益を出せるといった手法です。
150円に戻るまで待つ必要がないため、早急に利益を確定させたいときに活用できます。
ただ、ナンピン買いをしている状態でさらに価値が下がってしまうと損をするため注意が必要です。

平均値というのは保有している通貨の平均値のことです。
先程150円の通貨を保有している状態で、140円に下がった時、同じ通貨を140円で買ったとしましょう。
すると今自分が保有しているのは150円の通貨1枚と、140円の通貨1枚です。
この状態だと平均値は145円となり、合計通貨は290円です。
つまりここから1円でも上がったら通貨の合計値は291円となり、1円儲かります。
これがナンピン買いの特徴で、通貨価値が上がらないと利益が出ません。

通貨の価値が上がるのか下がるのかを確実に読むのは非常に難しいです。
そのため、ある程度判断材料がある状態でナンピン買いをするのが望ましいでしょう。

もし145円の状態から、140円や130円まで下がってしまうと損失はかさんでいき、場合によってはロスカットが起こる可能性があります。
ロスカットとは損失の拡大を防ぐために設けられている制度のことです。
預けた証拠金(自己資金)を全額失ってしまうばかりか、借金を背負う事態を回避できるので、トレーダー(投資家)の安全を考えてFX業者ではロスカットを採用しています。

関連記事:【マーチンゲール法】を使ったトレード手法とメリットを詳細に解説!

ナンピン買いのメリットとデメリットとは?

損失を回避できるのがナンピン買い最大のメリットです。
しかも損失が解消された状態で、さらに通貨を保有し続けることによって利益を大きくできるため、さらなる高みを目指せるのもナンピン買いの特徴です。

結局のところ利益を出すには通貨の価値が上がり続けないと意味がありません。
そのため通貨を手に入れるときは、上がる要素があるのかを把握しておく必要があります。

ナンピン買いは良いことばかりではなく当然デメリットもあるので注意が必要です。
基本的に資金管理の難易度が高く、相場の上昇もしくは下落を見極める必要があります。
一見上がりそうな通貨でも、年単位で価値が下がり続ける場合もあるので先を読むのが難しいです。
長期的な下落トレンドに入ると、保有しているとどんどん通過価値が下がるため焦って売却する方もいます

ナンピン買いの手法である損切りをしない、がここに来てデメリットとして現れてきます。

平均購入価格を下がらせることが大事なので、通貨価値が下がったら更に通貨を買い足す必要があるため損切りの判断が難しいです。
通貨を買い足すということは、コストもかかるためさらにリスクが高まります。

ナンピン買いを実行するには、目的を遂行するための強い意志が必要です。
途中で通過価値が下がり、損切りをしたいと思うことが何回もあるかもしれません。
そこで損切りをすると、直後通貨価値が上がるなんてこともあるため、結果的に損をします。
また、ついムキになって通貨を増加させていき、結果的に大損をする可能性があります。
どちらにしてもナンピン買いをするには、通貨の上がり下がりに惑わせながら作業をするハメになるので、精神力のない人だと気持ちがブレやすくなってしまいます。

感情的に何かをする人にはナンピン買いをコントロールするのは難しいので、情報を見て論理的に次の行動を模索できる人でないといけません。

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ナンピン買いはするべきか?

基本的にナンピン買いは初心者には向いていない戦法です。
通貨の情報だけでなく世界情勢なども把握しておく必要があるため、知識の浅い初心者ではコントロールするのが難しいです。
どのタイミングでナンピン買いをするのか見極められる人こそがナンピン買いに向いています。
なので、初心者の方はしっかりとfxの知識を学んだ状態でナンピン買いを実行するのが良いです。

どうしてもナンピン買いしなければいけない場合は、鉄の掟を作り機械的にそれに従うといった手法を取りましょう。

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