
海外FX業者の安全性を見抜くのは困難です。
出金拒否や利益の取り消しなどの話はちらほら聞きますが、どのような基準で安全性を判断したらよいか分からないからです。
そこで、海外FX業者の安全性を測る前提知識から見ていきましょう。
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海外FX業者は法に触れているわけではない
日本においては、金融庁に登録していない業者が営業することは禁じられています。
海外FX業者は大半が国外で登録しているので、では法に触れているのかというと、そうではありません。
金融庁は、「勧誘」と「勧誘に類する行為」をしなければ営業してよいという趣旨の文章をホームページに掲載しています。
要するに、テレビなどでコマーシャルを流したり、セミナーを開いたりするのはいけませんが、そういったことをしている海外FX業者は現在のところいないので、違法な業者というのは存在していません。
金融庁が警告しているか
金融庁は、海外FX業者の中でも「日本の金融ライセンスを得ておらず、日本語のサポートを行っている業者」に警告を発しています。
しかし、警告を受けた海外FX業者は危ないのかというと、そうではありません。
日本での金融ライセンスを得ていない海外FX業者には、「日本以外の国で金融ライセンスを得ている」「どの国でも金融ライセンスを得ていない」の2種類があります。
そして、前者であれば比較的安全と言えますが、後者であれば車を無免許で運転しているような物なので、要注意と言えます。
では、海外FX業者の安全性を測るポイントを見ていきましょう。
関連記事:【海外FX業者】の口座開設前に必ず金融ライセンスを確認すべき理由
金融ライセンスを得ているか
上でも少し述べましたが、金融ライセンスを得ているかということはかなり重要です。
「セーシェル」は割と有名な金融ライセンスですが、得るのはさほど難しくありません。
ですから、資本金などの要素も考慮したうえで検討してください。
「ニュージーランド」は、少し前までは多くの海外FX業者が金融ライセンスを得ていましたが、2015年辺りに規制が強化されました。
そのため、現在ならこちらの金融ライセンスを得ている業者は安全性が高いと言えます。
「バヌアツ」の金融ライセンスは、2019年辺りに規制が強化されました。
しかし、ニュージーランドほどではないので、あまり安全性が高いとは言えません。
企業規模はどのくらいか
「どのくらいの国で営業しているのか」「資本金はどのくらいあるのか」「オフィスはどこにあるのか」といったことが分かれば、企業としての体力などを推測することができます。
海外FX業者は情報開示している所が少ないですが、そのため開示している所は透明性が確保されていると言えます。
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顧客の資産をどのように管理しているか
顧客の資産を管理する方法は、三つあります。
一つ目は、「自社管理」。
これは、いちばん信頼性が低い方法です。
自社で管理しているだけですから、仮に顧客の資産に手が付けられていたとしても、知ることができません。
二つ目は、「分別管理」。
これは、顧客の資産を運営資金とは別の口座に預けるという方法で、自社管理よりは安全と言えます。
三つ目は、「信託保全」。
これは、いちばん安全性の高い方法です。
顧客の資産を運営資金とは別の口座に預け、さらにそれを信託銀行に委託するため、業者が手を付けることはできません。
関連記事:【何が違うの?】日本と海外のレバレッジの違いを丁寧に徹底比較解説
出金拒否などの事例はあるか
ツイッターなどでは、様々な海外FX業者による出金拒否の事例を見ることができます。
とはいえ、その中には嘘が紛れていることもあります。
負けた腹いせに書き込んでいるケースや、不正な自動売買ツールを使っているにもかかわらずそのことを隠して書き込んでいるケースなどがあるからです。
ですが、大きく勝った人に対して出金拒否をしているというケースも中にはあるので、嘘かどうかをしっかり見極めなければいけません。
「FPA」ではどのように評価されているか
「FPA」とは、全世界で利用されているFXの口コミが集められたサイトです。
すべて英語ではあるものの、世界中の人の口コミを見ることができます。
そして、上述しましたが負けた人が腹いせに書き込んでいることもあるので、鵜呑みにはしないでください。
とはいえ、その業者が他の国ではどのように評価されているかを調べられるので、参考程度に見ておくのはよいでしょう。
関連記事:安全な海外FX業者を選ぶために見るべき4つのポイントを詳細に解説
どのような取引方式を採用しているか
FX業者の取引方法には、2種類あります。
「DD方式」と「NDD方式」です。
DD方式は、簡単に言うと顧客の損失が業者の利益になるというシステムです。
よって、FX業者がわざと顧客を負けさせるということがあります。
実際、ストップ狩りなどがなされたというケースもありますが、向こうの手の内が見えない以上、顧客としては手の打ちようがありません。
一方、NDD方式の場合は、注文の際のスプレッドだけがFX業者の利益となります。
そのため、業者が不正行為を行うインセンティブが働きません。
むろん、DD方式かNDD方式かということだけで決めるのは早計ですが、DD方式の業者を使うのであればより注意が必要だと言えます。
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