
FXでは基本的に証拠金にレバレッジを掛けて取引を行うものですが、その際の証拠金の割合によってはすぐに強制ロスカット(ゼロカット)という場合も少なくありません。
掛けるレバレッジが高くなるほど証拠金の割合は低くなりますが、ここではその割合の計算方法やそれによるリスクなどについて説明していきます。
[maxbutton id=”17″ ]
■25倍を超えるレバレッジが利用できます
海外FXを利用すると、国内のFX業者では最高の25倍を超えるレバレッジを掛けた取引が行えます。
それが海外FXを利用するメリットの1つと言えますが、レバレッジが高くなるに連れ、証拠金の割合が下がっていくことに注意しなくてはいけません。
◇レバレッジと証拠金の割合計算
レバレッジによる証拠金の割合は、以下のようになります。
・25倍レバレッジ
証拠金の割合 4%
・40倍レバレッジ
証拠金の割合 2.5%
・50倍レバレッジ
証拠金の割合 2%
・100倍レバレッジ
証拠金の割合 1%
・250倍レバレッジ
証拠金の割合 0.4%
・500倍レバレッジ
証拠金の割合 0.2%
X倍に割合を掛けたものが100になります。
つまり、購入に使った額(100%)のうち、何%を実際に投資しているかという割合です。
その割合と同じ値下がりがあると、そこで証拠金は尽きてしまいます。
■証拠金の割合を超えて値下がりしても大丈夫です
国内のFX業者を利用していると、証拠金を全て失う前に強制ロスカットが働くように設定する(しなくてはならない)ものですが、海外FXではゼロカットというシステムを採用しているところがほとんどなので、証拠金の割合以上の値下がりがあっても、そこで取引が強制的に終了になるだけで追加で支払いを行う必要はありません。
その為、500倍レバレッジによる0.2%の割合だったとしても、安心して取引を行うことができます。
◇証拠金の割合と同じ値上がりがあると…
使用したレバレッジによる証拠金の割合と同じ割合の値上がりがあると、ちょうど実際に投資したお金が倍になります。
(ここでは分かりやすいように、スプレッドは考えません)
つまり、米ドルが105.00円の時に100倍レバレッジを掛けて10万円を投資すると、証拠金の割合は1%で、1000万円分の米ドルが購入できます。
このポジションを持ったまま相場が106.50円まで上昇すると、ちょうど1%の値上がりとなり、投資した分と同じ10万円の利益となるという具合です。
関連記事:FXで必須となるレバレッジとは?海外と日本の違いも解説
[maxbutton id=”15″ ]
■本来はリスクが大きくなりますが…
高レバレッジを使用した取引は、相場の動き次第ですぐに証拠金が尽きてしまうことになるので本来はリスクが高くなります。
ですが、海外FXを利用した場合に限り、どれだけ相場が下がろうとゼロカットによって追加での証拠金を支払う必要はない為、思い切った投資を行うことができます。
◇ロングには向いていません
海外FXでの高レバレッジを掛けた取引は、ショート専門だと考えておいた方がいいでしょう。
証拠金の割合が1%を切るような高レバレッジでの購入は、ほんの1日や2日で大きな利益となったり、逆に証拠金自体は全て失ってしまうようなことが珍しくないからです。
レバレッジが500倍にもなると、数時間で大きな利益が得られることもありますが、逆に投資した金額全てが数時間で全て無くなってしまう場合もある為、高レバレッジを使った時にはそのポジションを持っている間は常に相場の動きに注目していないといけません。
関連記事:FXのレバレッジとは?その仕組みを海外FXと比較しながら検証してみた
まとめ
25倍を超えるレバレッジが使える海外FXでは、証拠金の割合をきちんと計算しておかないと、簡単にゼロカットに遭ってしまいます。
高レバレッジを掛けるとショートで大きな利益が得られる場合も少なくありませんが、その分証拠金を全て失うリスクも高くなると覚えておいてください。
関連記事:ハイレバレッジトレードのメリットとデメリットについて解説
[maxbutton id=”8″ ]