
FXでは所持しているポジションに対して決済注文を付けることができます。
OCO注文はその1つで、ツールを使った自動売買にも応用されています。
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■OCO注文とは何?
OCO注文とは、所持ポジションに対してどちらかが約定すればもう1つはキャンセルされるという異なる2つの注文です。
“One Cancels the Other”を略したもので、このような注文をしておくと、自分の思った通りの相場での取引が行えます。
◇どのように出すの?
OCO注文の実際の例を1つ挙げてみると、米ドルの買いポジションを所持している(米ドルをFX口座に保有している)状態で、現在の相場が105.50円だとします。
この状態から相場がどう動いてもいいように、106.50円になれば売り(指値注文)、104.00円まで下がった場合にもそこで売って損切り(逆指値注文)というOCO注文を出せるという具合です。
このように注文を出しておくと、悪くとも極端に下がらないうちに損切りができるのと同時に、値上がりした時には勝手に利確が行えることになります。
◇24時間変動しているだけに…
FXで対象になる外貨は大晦日や正月を除き、全て24時間常に相場が変動しています。
その為、タイミングを逃してしまった為に大きく損をすることがあったり、大きく利益が出せる機会を失ってしまう場合があります。
上の例で106.50円まで上がれば売ろうと考えていた時に、一瞬そこまで相場が上がったとしても、そこで売り注文が出せる状態ではなかった場合、気が付いた時にはそれよりも値下がりしているかも知れません。
そのような期を逸することがないように、ここまで上がれば売る、ここまで下がってしまった場合には売ってしまうといった注文を2つ同時に出しておけるのがOCO注文です。
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■自動売買にも応用されています
FX取引に使用できる自動売買ツールは、このOCO注文の指値と逆指値を応用したものです。
所持ポジションに対してだけでなく、ある外貨がこの相場になったら自動的に何円分をこのレバレッジを掛けて購入するといったようなことを自動で行ってくれます。
ポジションを所持している時には自分でOCO注文を出しているのと同様に動いてくれるので、設定次第では言わばフルオートでFX取引が行えます。
◇ツールを使わすに行えます
OCO注文であれば、何のツールを使わずとも所持ポジションに対して行うことができる為、自動売買ツールを使っていなくても問題なく使うことができます。
しかしながら、利用しているFX業者がこの注文方法を受け付けてくれることが前提となる為、全てのFX業者で行える訳でもありません。
◇片方だけでも構いません
OCO注文では、どちらか1つの注文の条件が成立すると、そこでもう一方の注文はキャンセルされます。
このような注文をせずに、指値や逆指値だけの単独での注文をしても構いません。
例えば、米ドルの相場が105.50円の場合に、107.00円で売るという指値注文だけを出す、逆に104.00円になれば損切りをするといった注文だけを出しておいても、所持ポジションに対して何の注文も出していない状態より希望通りの売買が行えます。
このどちらか一方だけであれば、対応していないFX業者はまずありません。
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まとめ
OCO注文は、FX取引において所持ポジションに対して指値、逆指値を決めておき、自分の希望通りの相場で売ることができる決済注文になります。
どちらか一方しか成立することがなく、もう一方は自動的にキャンセルされる為、相場がここまで上がったら利確したい、ここまで下がってしまったら損切りしたいといった希望が決まっている時にとても有効な注文方法になります。
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