
FXのような相場取引では、独自の用語が飛び交うことが少なくありません。
ここで紹介する「pips」もそのうちの1つで、FXで取引を行っている人同士では普通に使われている言葉です。
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■1円以下の単位に使います
FXは米ドルやユーロなどの外貨の相場(取引レート)によって利益が出たり、逆に損失が出てしまう相場取引になります。
その為、ポジションを持っている外貨の相場は常にチェックしておくのはもちろん、ごく僅かな変動でもその瞬間に売買を行うことがあります。
その変動を表す単位として使われるのがpipsで、原則的に1pipsは0.01円=1銭を表す単位になります。
◇相場の変動に使う言葉です
実際にこのpipsを使う例を挙げてみます。
FX取引を行っている人同士ではこのような会話がよく飛び交っています。
「米ドル105.55でL、40pips上がって即S」
「レバ25だと-300pipsでLC食らうわ」
他の用語と混ぜて解説しますが、まず上の方は米ドルの相場が日本円にして105.55円の時に買って、40pips(0.4円)上がったので即売ったと言っています。
105.55円から105.95円に相場が上がったところで売っているので、およそ0.37%の値上がり分を利確したことになります。
このような文章では、Lは買い、Sは売りと判断するのがFXの世界です。
下の方は25倍のレバレッジを掛けている為、300pips(3円)の値下がりだけで証拠金が尽きてしまい、強制ロスカットを食らってしまうといった意味になります。
25倍のレバレッジでは証拠金の割合は4%になる為、100円を切っている外貨の場合、3円の値下がりでそれに達してしまうことも普通にあります。
関連記事:【日本人のFX人口はどのくらい?】投資人口に対する割合から解説!
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■何も難しいことはありません
このように、1pipsは対象の外貨の相場0.01円のことだと覚えてしまえばいいだけなので、何も難しいことはない言葉です。
100pipsで1円、1000pipsなら10円となり、扱う外貨にもよりますが、200pipsの値上がりで売りなどと決めて運用を行う場合に用いられることが多いです。
◇無理に使うこともないのですが…
米ドルの相場が105.55円から106.20円になった場合、65pipsの値上がりです。
これをそのまま0,65円の値上がりと表現しても何もおかしくなく、むしろ初心者のうちはそのように円単位の方が混乱がなく、分かりやすいです。
よって、無理にpipsと使う必要もなく、FXの取引に慣れてきたところで使い始めるといいでしょう。
ただ、日常的にFX取引を行っている人は普通にpipsと使ってくるので、FXを始める時にまず覚えておいた方がいい言葉の1つでもあります。
◇これだけを覚えても仕方ありません
上に2つの会話の例を挙げましたが、実際にはあのように他のFX用語と一緒に使われることがほとんどです。
特にLとSは買いと売りの表現によく用いられる為、pipsとセットで覚えておくと便利です。
ですが、Lはロング(比較的長期間持ち続ける)、Sはショート(すぐに売買する)のこととしても用いられる為、これらは文脈から判断する必要があります。
関連記事:【勝ってる人はほんの一握り!?】日本人のFX投資事情を詳細に解説
まとめ
pipsは0.01円のことで、日本円の1銭だと覚えてしまえばいいでしょう。
外貨によっては違う単位で使うこともあるものの、FXでよく取引される米ドルやユーロといった有名な外貨では0.01円として使われています。
初心者のうちは無理に使うこともない言葉ではありますが、意味を知らないとFXに精通した人が何を言っているのか分からない場合があるので、例文で挙げたようなその他のよく使われるFX用語と一緒に覚えておくといいでしょう。
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