
投資やギャンブルを説明するWEBサイトを見ていると、「マーチンゲール法」という言葉がよく出てきます。
マーチンゲール法というのは勝負に勝つための攻略法の一つです。
実は、マーチンゲール法というのはカジノの攻略法として考案されたものですが、それが他のギャンブルや、株式・FXなどの投資でも利用されるようになりました。
日本の賭博でもマーチンゲール法と同じ賭け方が利用されており、日本では「難平(ナンピン)」と呼ばれています。
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マーチンゲール法の基本的な賭け方
賭け事に対する攻略法のタイプには利益を増やすことを目的としたものと、損失の回復を目的とするものがありますが、マーチンゲール法は損失の回復のための攻略法と言えます。
マーチンゲール法のシステムは非常にシンプルであり、経験者や初心者に関わらず、誰でも利用できます。
基本的な賭け方は、前回のゲームの賭け金の倍額を賭けて勝負するだけです。
仮に、ルーレットの赤・黒において赤に1ドルを賭け、5回連続して負け、6回目に勝ったとします。
この場合、賭け金と累計損益は以下になります(カッコ内が累計損益)。
・1回目:1ドル(-1ドル)
・2回目:2ドル(-3ドル)
・3回目:4ドル(-7ドル)
・4回目:8ドル(-15ドル)
・5回目:16ドル(-31ドル)
・6回目:32ドル(+1ドル)
上記の表からも分かるように、6回目に勝った時の利益は最初に賭けた賭け金分(1ドル)だけです。
この結果は9回連続して負けて10回目に勝った時でも、99回連続して負けて100回目に勝った時でも変わりません。
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マーチンゲール法のメリット
マーチンゲール法のメリットには主に以下の2つが挙げられます。
1)1回の勝利で利益の発生
マーチンゲール法のメリットは、1回勝てば必ず損失額を回収できるということです。
10連敗しても、20連敗しても、1回勝つだけで利益が出ます。
連敗が続いたからといって、連勝する必要はありません。
2)低くなる連敗の確率
予測値から見ると、1回目の勝負に負ける確率は50%ですが、2連敗する確率は25%(50%×50%)、3連敗する確率は12.5%に減ります。
また、10回連続して負ける確率は約0.1%(1,000回に1回)でしかありません。
要するに、いつかは必ず勝つというのがマーチンゲール法の発想です。
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マーチンゲール法のデメリット
マーチンゲール法のデメリットには以下があります。
1)低い費用対効果
マーチンゲール法は費用対効果の低すぎることが大きなデメリットになっています。
負け続けた時のコストが拡大していくのに、勝った時の利益は初回の賭け金だけです。
前記の表でも、1回目の賭け金は1ドルでしかないのに、6回目の賭け金は32倍の32ドルになっています。
仮に、9連敗して10回目になると、賭け金は512ドルにまで膨張します。
2)強いメンタル面のプレッシャー
マーチンゲール法におけるデメリットにはメンタル面のプレッシャーがあります。
負け続けた時の資金的破綻に対する恐怖に打ち勝つ度胸が必要です。
FX取引におけるマーチンゲール法
FX取引でマーチンゲール法を利用する場合は、以下の手順で行います(レバレッジは除外)。
仮に、米ドル/円の為替価格が1ドル:110円0銭だった時に、1,000通貨を保有していたとします。
1)109円50銭に下落
損切り/-500円:109円50銭で2,000通貨を購入
2)109円0銭に下落
損切り/-1,500円:109円0銭で4,000通貨を購入
3)108円50銭に下落
損切り/-3,500円:108円50銭で8,000通貨を購入
4)109円0銭に値上がり
利確/+500円(4,000円-3,500円)
最終的には、最初に損切りした際の損失額を取り戻したことになります。
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